第1回 インドの味噌汁はスパイシー!?
ある時、ふと思った。日本人にとってソウルフードが味噌汁だとしたら、世界中の人にとってのそれは、どんな食べ物なのだろう?
世界には195の国があるそうだが、それぞれの国が独自の文化や歴史を持ち、気候だって全然違う。そうした情報が凝縮されているのが、食なのかもしれない。ということで今回からスタートする「世界魂食紀行」では、日本で暮らす外国の方に、こんな質問をしてみることにした。
「あなたの国のソウルフードは何ですか?」
さて初回はインド編。インドといえば、カレー。
多くの人がそう思い浮かべるのではないだろうか。ならば、インドのソウルフードってやっぱりカレーなのかしら・・・・・・。
これは確かめねばならないと、東京の東端、江戸川区の西葛西駅に降り立った。実はこの西葛西には、約2500人のインド人が住んでいるという。日本にいるインド国籍の外国人登録者数は2万1501人(2011年末現在)だから、1割以上がこの街で暮らしていることになるのだ。インド人学校やヒンドゥー教寺院まで建ち、コミュニティーが形成されている“リトルインディア”なら、きっとソウルフードにも出会えるはず。そう思って訪れたのである。
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