File5 実はヤバい永久凍土 飯島慈裕

第1回 永久凍土って何ですか?

ロシア・ヤクーツク近郊に広がるタイガの森。この下にも永久凍土が。(提供:飯島慈裕)(写真クリックで拡大)

 今年2月には、東シベリアの永久凍土で森林が衰退している理由を突き止めた。このインタビューの約1カ月後には、東シベリアのヤクーツクへ出かけることになっている。
 日本は万緑薫る季節ですが、ヤクーツクはきっと寒いことでしょう。なんと言っても永久凍土ですから。

「夏は、気温が30℃近くになることもありますよ」

永久凍土ってどんなところ?

 あれ。永久凍土と聞くと、霜柱のパワーアップ版のような土地を、白い息を吐きながらザクザクと進んでいく印象がありますが。

「森林もあるし草原もあるし、見た目としてはここが永久凍土かという感じのところもあります。地表は乾いているところもあれば、湿気でグジョグジョのところも」

 ということは、取材陣は“永久凍土感”を改める必要がありそうだ。

 「タイガ」や「ツンドラ」という言葉を、中学時代に習った人は少なくないはずだ。タイガは北方の針葉樹林帯、ツンドラはさらに北、ほとんど木が生えない地域である。実は、そのタイガの森やツンドラの大地の下に、永久凍土はある。

永久凍土の模式図。夏の間は解ける「活動層」の下に、凍った「永久凍土層」があり、楔形の氷(アイスウェッジ)もよく見られる。(提供:飯島慈裕)(写真クリックで拡大)