リスク・テイカー 危険覚悟の挑戦者

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海を守る「深海の女王」

シルビア・アール

聞き手=レイチェル・ハーティガン・シェイ  写真=マルコ・グロブ

シルビア・アールは海に潜った時間を合計すると1年近く(約8760時間)に及ぶ海洋学者。まだ女性が歓迎されなかった1960年代から、調査隊に加わり、活躍してきた。77歳を迎えた今は、海洋保護区の設立に奮闘している。

――手に負えないような状況に陥ったことはありますか?

 ダイビングを終えて浮上したら、ボートが元の場所にいなかったことがありました。バディ(潜水のパートナー)はパニックを起こしましたが、私はボートが戻ってくると信じていました。

――怖いと思うことはないですか?

 私は納得がいくまで、すべての確認作業を自分で行います。それに潜水艇を造った技術者を信頼していますし、問題が発生した場合の手順も決まっています。だから不安は忘れて、他の霊長類が行けない場所に潜ることを楽しむんです。

――研究を続けてくる間に、海はどう変わっていきましたか?

 多くのものが失われました。サンゴ礁の半分はすでに死滅したか、衰退しつつあります。手遅れにならないうちに、行動を起こさなくてはなりません。

『ワールド・イズ・ブルー』 シルビア・アール著

かけがえのない海に、重大な危機が迫っている。1950年代以降、大型魚は10分の1に減り、浅い海のサンゴ礁のほぼ半数が消失、海の酸性化も進む。 海 を知り、行動することから始めよう。海と私たちの未来を守るために――。海洋生態調査の第一人者で、ナショナル ジオグラフィック協会を代表する研究者であるシルビア・アール女史が訴える、「青い地球」の現実と明日への処方箋。

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