第10回 ローヌ川

 欧州ではさまざまな河川が縦横に流れていて、リバークルーズが盛んです。前回のドナウ川に続いて、今回紹介するのは、フランス。南仏から地中海に注ぐローヌ川もリバークルーズで人気のコースです。寄港地の世界遺産都市やワインの里、ブルゴーニュをめぐる優雅な旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ローヌ川にかかる有名なサンベネゼ橋。川の途中で途切れている。12世紀の建造だが、17世紀に崩落し、現在の姿になった。ローヌ川を下るリバークルーズは、この橋のあるアビニヨンが船旅の終着地だ。
写真:島津奈美(写真クリックで拡大)

 ローヌ川はフランス4大河川の1つであり、ここを航行する客船の多くが上りと下りの両コースを運航しています。今回紹介するのは、上流のブルゴーニュから下流のプロバンスへと至る7泊8日の船旅です。基点となるのは、ローヌ川の支流の1つであるソーヌ川沿いの街、シャロンシュルソーヌ。

 航程をたどっていきましょう。シャロンシュルソーヌを出発して、翌日は途中の寄港地から世界的なワインの里として名を馳せるブルゴーニュ地方のバスツアーを楽しめます。その後、ソーヌ川を下り、世界遺産都市のリヨンに入ります。フランス第2の都市、リヨンは食の街として名高く、ここでの1泊でリヨンの夕食を堪能。さらに船旅はリヨンからローヌ川に入り、トゥルノンを経て一気に南仏のアルルへ。

 アルルはご存知、ゴッホが多くの作品を残したことで有名な街です。ローマ遺跡とロマネスク建築が世界遺産に登録されており、ここでも街中の観光を十分に楽しむことができます。その後、船はアルルから終着地のアビニヨンへと折り返していきます。アビニヨンでは、広大な教王庁宮殿(世界遺産に登録)を見学。教王庁宮殿の上にのぼると、周囲の壮大な風景を満喫できます。

 リバークルーズではこうした寄港地に加え、ローヌ川をゆっくりと進む船上からは、いくつもの古城や小さな村が見え隠れするのを眺めることができます。ブルゴーニュワインをたしなみながら、飽きることのない穏やかな南仏風景を船上から見るのも、ローヌ川での楽しみ方といえるでしょう。

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