第1回 不老不死と狂気から始まったアンチエイジング

 これを受けて、アンチエイジング医学を研究する医師たちが、自ら率先してカロリー制限や、1日1食健康法、週末断食などを行い、その体験記がベストセラー本となった。アンチエイジング療法はヒットしなかったが、自分たちのアンチエイジング法を普及することで人気を高めた医師は多い。

 ちょうど時を前後して、2008年から日本でメタボ健診(特定健診・特定保健指導)がスタート。40歳以上の男女は、腹囲(おへそまわりの大きさ)を男性85cm未満、女性90cm未満にし、BMIも25未満にしなければ、不健康とみなされてしまうような検査だ。これにより肥満対策に注目が集まり、健康だけでなく、見た目の若々しさまで取り戻せるカロリー制限、つまりダイエットが人気となった。その影響でカロリーゼロやカロリーオフの製品が今も続々と発売されている。

肥満大国アメリカの凋落と美魔女&日本食ブームの台頭

 その昔からクレオパトラも楊貴妃もマリーアントワネットも美容法や若さの維持にはご執心だったが、2000年頃からは、アメリカを中心に「見た目のアンチエイジング」にも関心が高まった。

 日本でも最近の美魔女ブームや見た目年齢などと言う言葉の流行があらわすように、見た目を若々しくすることに人々が注目している。