第8回 イグアス滝

 遊覧船での観光はどこかゆったりとしたイメージがありますが、今回は少しチャレンジングな船旅を紹介しましょう。場所は南米。アルゼンチンとブラジルの間に、世界最大の滝と言われる「イグアス滝」があります。現地のボート乗り場から小船に乗って、水しぶきを浴びながら滝の直下へと進むのはなかなかの体験です。

轟音をたてながら川の水が垂直に落下するイグアスの滝。この写真はヘリコプターから撮影したもので、ヘリコプター遊覧も人気アトラクションだ。
写真:菅原千代志(写真クリックで拡大)

 イグアス滝は上記の写真に写っているように、幾筋もの滝が続いているのが特色です。最大落差は82メートル、幅はなんと4000メートルにも及びます。滝の真横へと延びる遊歩道からその姿を見ることができますが、大瀑布の迫力をもっとも感じられるのは、なんと言っても滝壺を目指す遊覧船です。

 申し込み場所は、アルゼンチン側の公園入り口にあるビジターセンター。電気自動車で周囲に広がる熱帯雨林をめぐった後、5キロほど下流から滝壺をめざすボート乗り場に向かいます。この場所は、滝の全容が眺められる隠れた展望ポイントでもあります。

 乗り場でラフティングボートのような小船に乗ると、滝の間近へはすぐに到着します。その頃には、船の周囲で舞い上がる結構な水しぶきを浴びて、全身がずぶ濡れになっていることでしょう。その後、いよいよ滝壺へ。体に打ち付ける水量は激しく、見上げることのできないほどの滝の迫力を体験できます。

 滝の水量が格段に多い最大幅の場所は「悪魔の喉笛」と呼ばれています。この場所にはさすがに船で近づけないため、特別な観光ポイントに移動しましょう。滝の上部まで歩き、イグアス川の上にかかる桟橋を渡れば、ほぼ真上から最大幅の絶景を眺めることができます。

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