第37話 食堂の太っ腹おばちゃん化する私。

 彼女はまず、犬をまるで品評会のように姿勢良く立たせて、手のひらで骨格の様子を調べはじめた。

 そして、腰骨のあたりで、左右に突起する骨盤の骨を確認すると、その間に、3本の指を押し付けて言った。

「この骨の間隔が、狭くても、開いていてもダメ。指3本分が、橇犬としていい体格なのよ」

 それは、痩せると狭くなり、太ると広がるようで、マッシャーたちが昔から言い伝えてきた、犬の管理目安なのだという。

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 しかしながら、トーニャから、合格をもらう犬たちというのは、まるで痩せ細った犬に見られるような、骨の浮いた、丸みのないゴツゴツ三角尻の犬たちだったのだ。

 これには、しばらく納得がいかなかった。

 やはり、骨が浮いて見えている犬など、かわいそうという感情が先に立ってしまう。