――現在、ロケット事業の推進体制はどのようになっているのですか。
SNSは、もともと指紋認証システムの会社を僕が買い取ったのですが、これを母体として、宇宙事業を専門に推進する子会社、インターステラテクノロジズがあります。そこがいわば実働部隊です。
有給フルタイムで働いている技術者が3人いますが、ボランティアスタッフも多いですよ。そのメンバーは会社に出資もしています。
――資金はどのように調達しているのですか。
僕の会社のメディア事業などで得た収益でやっています。外部からの資金は入っていません。
――それでは資金的に大変なのではないですか。
そうでもないですよ。お金の使い方には厳しいですから(笑)。
――SNS株式会社のサイトを見ると、堀江さんは「ファウンダー」、つまり創業者とありますが、経営者でもなければ社員でもありませんよね。実際のところ、ロケットの開発にはどんなふうに関わっているのですか。
役割としては、グループの調整役というか、プロジェクトの進行役というか。まあ何でも屋ですね。立場は、いまは取締役になれない身ということもありますし、役職もないけれど、誰もそれを気にしていません。僕も気にしていない(笑)。