――そうした民間参入の動きを見ていて、堀江さんは自分もと思われたのですか。

 これも2004年ごろですが、直接的なきっかけは、1人乗り有人宇宙船のコンセプトが、僕のところに持ち込まれたことです。

 持ってきたのは、SF作家の笹本祐一さん、マンガ家のあさりよしとおさん、宇宙機エンジニアの野田篤司さんなど。後に「なつのロケット団」と名づけて、一緒にSNSロケットの開発に取り組む仲間たちです。

 当時、僕が「宇宙ビジネスに興味がある」と公言していたので彼らとの出会いがあったわけですが、そのコンセプトに可能性があると感じました。そこで、ロシアのメーカーにロケットエンジンを売ってくれとかけ合ったりもしましたが、これはだめでしたね。

――理由は?

 ロケットシステム全体をパッケージで売ろうとするんです。つまり「衛星を打ち上げたいなら、うちのロケットを使えばいいじゃないか」ということです。そのほうが利益は大きいし、技術も流出しないですからね。

 エンジンの調達が難しいとわかったので、それなら自前でロケットをつくろうということになったのです。

――そうして始動したSNSロケット。現状でどのような点が課題になっているのでしょう。

(つづく)

堀江貴文(ほりえ たかふみ)

1972年、福岡県生まれ。ライブドア元代表取締役社長。旧ライブドアの粉飾決算事件で、旧証券取引法違反による懲役2年6ヵ月の実刑判決を受ける。2011年6月より長野刑務所で服役中だったが、2013年3月に仮釈放。『ホリエモンの宇宙論』『刑務所なう。シーズン2 前歯が抜けたぜぇ。ワイルドだろぉ?の巻』 など著書多数。堀江貴文オフィシャルブログ「六本木で働いていた元社長のアメブロ


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る