――当面の目標として、どれくらいの人工衛星を打ち上げるロケットを想定しているのですか。

 最初は、キューブサットのような小さなものですよ。
 キューブサットは重量が1~3kgで、一辺が10cmくらいの立方体の超小型衛星です。2000年代以降に大学を中心に世界各国で盛んに開発が進められています。

 日本でも東京大学が「XI-IV」を、東京工業大学が「CUTE-I」をすでに打ち上げています。今は、大学宇宙工学コンソーシアムという共同組織があって、50以上の研究室や学生団体が衛星開発に取り組んでいます。

 世界的に見ても、衛星打ち上げサービスは、ヨーロッパのアリアンスペース社が、市場シェアの5割以上を確保している状態です。この分野は、従来の国営事業から民間事業へとどんどんシフトしていっています。

――アメリカでも、宇宙開発事業への民間の参入が盛んで、スペースX社がよく知られていますし、宇宙観光を目指した有人弾道飛行の実験をしている企業もあります。逆の見方をすると、欧米の企業に大きく水を開けられた状況で、SNSロケットがスタートしているわけですが、率直なところ勝算はありますか。

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