それを見た私たちは、トーニャの前、3メートルほどで急ブレーキを踏むように足を止めた。

「も、もしや……、都会の風邪?」
 私は、恐る恐るトーニャに尋ねた。

「そうなの……ごめんね……」トーニャは辛そうに答える。

「そ……、それは、どんな種類の風邪?」また、私は恐る恐る尋ねた。

「フ、フルー……」トーニャの声は少し、ガラガラとしはじめた。

「ふっ、ふるーう?」私は、仰け反った。

 フルーとは、インフルエンザの略語である。

「インフルエンザ……、か……」トビエスもセビーナも、後ずさりをして、体が固まった。

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