第36話 待ちに待った、トーニャの帰還!

 喜んで帰ってきたものの、どこか歓迎されていない雰囲気を察してか、トーニャは、すぐにでも治そうと、夏の間に栽培をして摘んでおいたという薬草やハーブを煎じはじめた。

 そして、その煎汁(せんじゅう)を洗面器に移すと、湯気が逃げないように頭からバスタオルを被り、1日じゅう、その湯気を吸っていた。

 接触するのもはばかられるインフルエンザウイルスの塊のようなトーニャだったけれど、煎じた薬草の効果があったのか、熱も、咳も、鼻づまりもなく、食欲も旺盛になり、症状はみるみると治っていった。

 まあ、これなら、犬たちに会ってもよし!

 オーナーでありながら、どこかバツの悪い思いをしていたトーニャは、ようやく外に出て、犬たちの健康チェックをすることになった。

 彼女がいない間、私が犬たちの面倒を見ていたので、少し緊張する。

 犬たちの餌のどろどろスープは、言われたとおり、肉やドッグフード、ビタミン剤を配合して与えていたから、特別、激痩せした犬はいないはずだ。

 トーニャは、1匹づつ、犬たちの体を触りはじめた。