第5回 カリブ海

 島めぐりの2回目でぜひとも紹介したいのは、カリブ海。世界の船旅では、地中海、アラスカと並んで、世界の3大クルーズエリアの1つとなっているところです。米国・フロリダ半島の南にあるマイアミから多くの船がカリブ海に向けて出航しています。カリブ海といっても相当広く、大きく分けて、南米ベネズエラから北へ連なる小アンティル諸島の「東カリブ海」と、ハイチやジャマイカ、キューバの海域の「西カリブ海」があります。

東カリブ海の中心となる小アンティル諸島の一つ、セントトーマス島の港の風景。
写真:丹治たく(写真クリックで拡大)

 東カリブ海の小アンティル諸島は、プエルトリコ島や米国領セントトーマス島などの島々で構成されています。島と島の距離は、だいたい50キロほど。夕刻に出発すると、翌朝には次の島に着いていて、翌日も新たな島へ…。ここは島めぐりにあつらえ向きな距離で並んでいるのが特色です。

 強い日差しが降り注ぎ、空や海は青みが深く、ビーチはどこまでも白く輝き、常緑の緑もきれい。こうした原色の世界は、船旅ならではのものですが、この海域が世界有数の人気を誇る理由はそれだけではありません。

 プエルトリコ島ではスペイン統治時代の要塞や旧市街を散策、セントトーマス島では展望台から原色の風景を一望、セントクリストファー島では陽気な地元のダンスを鑑賞できます。島ごとに旧宗主国が異なり、多様な街並みや文化に触れられるのが大きな魅力です。

 西カリブ海の船旅では、海の美しさが際だつバハマの首都ナッソーや、多くの客船が寄港するジャマイカのオーチョリオス、ユカタン半島の沖合いにあるダイビングの世界的なメッカ、コズメルなど、こちらも南国リゾートにふさわしい寄港地が目白押しです。

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