この夜、私たちは遅くまで話し合った。

 外では、時々犬たちが吠えていた。

 ぼんやりとした裸電球を囲んで語り合った時間は、とても有意義だった。

 それからと言うもの、トビエスは、若いメスのグリズリーを撃った話をしなくなった。

 彼もまた、あの語らいで、多くのことを気づかされたに違いない。トビエスは言った。

「俺はもちろん、セビーナが襲われそうになったら撃つよ。でも、それ以外は、もう撃つ必要なんて、ないさ……」

 セビーナとトビエスは、また仲良くじゃれ合っている。私も、それを見てホッとした。

 そんなとき、ドッグヤードにいた私たちに、スティーブが遠くから叫んできた。
「トーニャが、戻ってくるぞ!」

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