「聞いてくれ……」

 トビエスは立ち上がった。

「確かに、俺と一緒にいたスポーツハンターたちは、自然を冒涜するような奴らだった。彼らはハンターではない。ただのキラー(殺し屋)だよ。だけど……」

 トビエスは、激しく動揺して乱れる呼吸を抑えながら言葉を吐いた。

「俺は、ハンターなんだ。キラーではない!」

 私は、トビエスの言葉を、その場しのぎの言い訳のようには、感じられなかった。

 ただ単純に、大きなグリズリーを倒す男たちに憧れた若者が、少しずつ、命について考えはじめているようで、私は嬉しかった。

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