第1回 「裏の仕事」は“系統樹ハンター”

 鎖(チェイン)は、分岐せずにつながる。

 樹(ツリー)は、分岐して枝を伸ばしていく、別れた後の枝どうしが交わることはない。

 ネットワークは、分岐した枝が再び交わったり、あちこちと連関する。

 セフィロート、生命の樹は、「世界の真理」をあらわそうとして、「樹」と言いながらも実はツリーではなく、ネットワーク状に表現されていた例。これは直接は生物と関係ない「真理の概念図」であるわけだが、生物学的な現象も、よくよく見るとネットワークになることがある。20世紀半ばに描かれた「人種」間の混血を表示する系統ネットワークなどがよい例だ。これが今の知識で正しいかは別として、「人種」が分かれた後で、混血によって枝(この場合、血管! にも見えなくない)が交わり、ネットワーク化していることに注目。

20世紀半ばに描かれた「人種」間の混血を表示する系統ネットワーク。(画像クリックで拡大)