第34話 新たな仲間の出現! しかし彼は、野獣???

「撃つ必要などは、ほとんど無い。森で暮らしていて、熊がうろつくことなど、日常茶飯事だ。けれど、撃つ必要など、ほとんどない」

 そして爺さんは、トビエスを優しく諭すように小さな声で言った。

「食うため以外に、命を奪っては、いかん……」 

 オリバー爺さんはそう言うと、床から杖を拾い上げて、部屋を立ち去ってしまった。

 その背中を見送ったセビーナが、突然、堰を切ったようにトビエスに声をあらげた。

「そうよ、あなたは、なぜ動物を殺すの?」

 セビーナもまた、愛する彼の、そんな一面に疑問を持っていたのだった。

 私も、普段から思っていたことを言った。

「スポーツハンティングというのは、銃を撃つ快感や、命を奪う快楽のためじゃないの? そうだとしたら、とても危険な人間心理よ……」

 さっきまで、自慢話に酔いしれながら胸を張っていたトビエスが、追い詰められるようにタジタジになっていた。

 彼にとっては、セビーナとの恋の破局につながりかねない。