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「それが実は、わからないんです。それがわかったら、大騒ぎになるくらい。結局『いい睡眠』って何だっていう定義の話になるんですけども」

 つまり、はっきりした尺度はなく、それどころか「いい睡眠」の客観的な定義もはっきりしない、と。

「まあパッと考えたときに、若いときにはやっぱりよく眠れるから、若いときがいい睡眠だとします。すると、年をとってきたときの睡眠っていうのは老化した睡眠。変わるところは、深い睡眠(SWS、徐波睡眠)がまず減る。それから中途覚醒の回数が増える。朝の目覚めが早くなる。これは基本3大特徴なんですね。深い睡眠っていうのは、これは大脳が進化した動物に初めて出てきた睡眠で、入眠して最初のうちにガーッととって、後は出てこなくなるものなんです」

 ここで、睡眠の種類について簡単に。

 レム睡眠とか、ノンレム睡眠といった言葉をよく聞く。

 眠っている人の脳波を測るようになって、眠りにもいろいろ種類があると分かってきた。1950年代には、レム・ノンレムの違いが指摘されていたようだ。

 素人としてのぼくは、レム睡眠は夢をよく見る睡眠(体は休んでいるが脳は活発)、ノンレム睡眠は夢を見ない睡眠(脳が休んでいる)というくらいの認識を持っていた。レム睡眠のREMとは、Rapid Eye Movement、眼球が素早く動くことを意味しているのも聞いたことがあった。

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