第11回 体内時計と睡眠習慣の関係がついに明らかに!

 ひとつは、もちろん「正しい」体内時計の周期が分かったこと。1999年のブレイクスルーから10年以上たって、今ではそれが受け入れられている。国内での受容がまだまだなのは、ちょっと問題なのだが。

「一般の方が知らないのは無理ないんです。専門家の中でもご存じない人が多いので。この4~5年くらいに出た大型の教科書は、順次、書き換わってきてますので、医学生ですとか、この後のビギナーはちゃんと勉強してくれると思ってます」

 もうひとつ大事と思えるのは、人間の体内時計が、社会的な同調よりも、むしろ、光のような自然環境に強く影響されることがはっきりしてきたことだ。

 こういう話を聞くと、我々は動物なんだなあ、と感じさせられる。

 社会的な影響を排除して、自然環境の影響も排除すると、残るのは遺伝的・生得的なもので、この場合は体内時計の周期は個々人で決まっている。これは、決定論的に響くけれど、実際はそうではない。光などの環境に応じて調節していく仕組みがある。その調節の仕組み自体、遺伝的に決まっているといえば、きっとそうなのかもしれないが、やはり環境があって、身体が応答するというのは大事な視点だ。そして、その際に、社会的な環境よりも、光に反応するというのが、原始的な意味で「動物だなあ」と思う所以。

 我々の体内時計の周期の「分布」についてもう少し。

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