第81回 最もアメリカらしいパイ菓子とは?

 そう言えば、アメリカに住んでいた友人が「とにかくアメリカのアップルパイって、果実がどっさり入っているというイメージなの」と言っていた。

 日本のアップルパイは何層にもパイ生地が重なったパフペイストリーを使うことが多いが、アメリカのアップルパイは、ショートクラストペイストリーという、パイとビスケットの中間のような生地を使う。これをフィリングの受け皿として使うだけでなく、具の上からもかぶせるのが最もポピュラーな作り方。バビーズのパイもこのタイプで、ホールパイは、中央が小さな山のように盛り上がっている。

 このタイプのアップルパイは、アメリカにレシピを伝えたと思われる「元祖」イギリスのそれによく似ている。異なるのが、イギリスの伝統的だと言われるレシピでは具を煮込んでからパイ生地に流し込むものも多いが、アメリカでは生のリンゴを生地の上に盛りオーブンで焼くのが一般的であるようであること。

「バビーズ」のパイを食べてみると、シャクっとしたリンゴの食感が残り、フレッシュな味わいが口の中に広がった。とてもあっさりしている。

 さて、「バビーズ ランドマークプラザ」には、アップルパイの他に5種類のパイがある。中山さんに、どのパイがニューヨークの本店で人気があるかを聞いてみると「アップルパイがダントツで、あとはバナナモカパイとチェリーパイですね」とのこと。

アップルパイ。フィリングを煮込んだタイプに比べて、さわやかな味わい
チェリーパイ。小ぶりのチェリーがぎっしり! 日本のものとは全く違う味わい
バナナモカパイ。すごく甘いかと思いきや甘さ控えめで、クリームに苦味があって大人の味。同行したユカリ隊員のイチ押しはコレ