バラストもある。バラストとは、おもりだ。しんかい6500は、このバラストがないと、海に浮くように造られている。このあたりは、潜水艦と違う。

「なので、潜って行くにはバラストが必要で、海底に着いたら、ひとかたまりを下ろして、海底を動き、それから浮上するときに、もうひとかたまりを下ろします」

 ひとかたまりは、およそ600kg。海底に下ろされたバラストは、潜航番号が記載されているので次回潜航の目印にもなる。

 バリアブルバラストタンクというものもある。ここには、強力なポンプにより周囲の海水を出し入れする。そうやって、潜水船の重量を変化させ、浮いたり沈んだりの微調整をするのだ。

 バラスト以外にも、まだまだ、しんかい6500には装備がある。
 浮力材。しんかい6500は、バラストがなければ、海に浮くように造られている。とは言っても、金属の塊でもある。浮く工夫がされていなければ、自然に浮いてくるわけがない。
 その工夫が、浮力材なのだ。具体的には中空のガラス球素材を、樹脂で固めたものだそう。これが、しんかい6500には相当量が積まれていて、結構な場所をとっているのだ。

しんかい6500のコックピット。3人乗り。(提供:JAMSTEC)(写真クリックで拡大)

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る