長さ9.7メートル、幅2.8メートル、高さ4.1メートル(これは、垂直尾翼の頭頂部までの高さ)。ざっと、路線バスくらいの大きさ。船上とは思えない、広々とした格納庫の架台に乗っている。

居住空間は直径2メートルの球体


 これだけ大きくても、でも、乗員は3人。

「私らが乗るのは、このうち耐圧殻という直径(内径)2メートルの球の内部です」

しんかい6500司令でありパイロットの小倉訓さん。(写真クリックで拡大)

 青いツナギ、潜航服に安全靴という出で立ちで取材陣を出迎えてくれたのは、しんかい6500のパイロット・小倉訓(おぐら さとし)さんだ。

 直径2メートルの球。深海の水圧に耐えるため、チタン合金製で、殻の厚さは73.5ミリもある。そこに大人が3人。相当狭い。

 全体の大きさの割に、居住空間が狭いのは、他のものが場所をとるからだ。
 まず、ほかの一般的な乗り物と同じように、乗り物を動かすための装置(ポンプやモーターなど)がある。
 電池もある。しんかい6500は、リチウムイオン電池を動力源とする、電気駆動の船なのだ。

点検のため分解されたしんかい6500。白い球体が耐圧殻。(提供:JAMSTEC)(写真クリックで拡大)

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