階段で、さらにワンフロア下る。ここまで降りて、上部甲板と同じ高さのフロアである。

 船首付近にあるのは厨房室だ。定員60名のよこすかの乗員の胃袋を預かる大切な場所。料理のカロリーは少し高めである。

食器には葛飾北斎を思わせるJAMSTECのマーク。(写真クリックで拡大)

 食堂は、2カ所。士官食堂と部員食堂だ。このようにわかれているのは昔のしきたりの名残で、新しい船ではわかれていない。出される食事はどちらも同じもの。

 食堂を出て船尾方向へ向かう途中にミーティング室(第1ラボラトリー)がある。調査中、研究者が集まる場所であり、コピー機や、ビデオの編集装置などが整っている。

 ミーティング室を出ると、コンテナが並ぶ一角がある。今回の航行では4本が載るというコンテナは、潜水船の予備品や研究機材を収めておく倉庫であり、また、研究室そのものでもある。

 コンテナ群の近くには、海底で手に入れたサンプルを処理するためのラボ(第4ラボラトリー)がある。腰高の観音開きの冷蔵庫に、ステンレスの作業台。一見、厨房だ。
 しかし、厨房と違うのは、作業台の上に顕微鏡などを固定するための治具が用意されていること、引き出しにはすべてロックがかかること、そして、所狭しと置かれた研究用の装置の数々だ。

 そのラボを出て、船尾方向へ進むと、そこに、しんかい6500がいた。

 これか!

出航をひかえたしんかい6500。(写真クリックで拡大)

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