File4 しんかい6500パイロットチーム
第1回 母船「よこすか」と潜水調査船「しんかい6500」
バラストもある。バラストとは、おもりだ。しんかい6500は、このバラストがないと、海に浮くように造られている。このあたりは、潜水艦と違う。
「なので、潜って行くにはバラストが必要で、海底に着いたら、ひとかたまりを下ろして、海底を動き、それから浮上するときに、もうひとかたまりを下ろします」
ひとかたまりは、およそ600kg。海底に下ろされたバラストは、潜航番号が記載されているので次回潜航の目印にもなる。
バリアブルバラストタンクというものもある。ここには、強力なポンプにより周囲の海水を出し入れする。そうやって、潜水船の重量を変化させ、浮いたり沈んだりの微調整をするのだ。
バラスト以外にも、まだまだ、しんかい6500には装備がある。
浮力材。しんかい6500は、バラストがなければ、海に浮くように造られている。とは言っても、金属の塊でもある。浮く工夫がされていなければ、自然に浮いてくるわけがない。
その工夫が、浮力材なのだ。具体的には中空のガラス球素材を、樹脂で固めたものだそう。これが、しんかい6500には相当量が積まれていて、結構な場所をとっているのだ。
「海の研究探検隊 JAMSTEC」最新記事
バックナンバー一覧へ- 番外編 ドラマ「海に降る」の撮影現場に潜入してみた
- 第2回 初物づくしのドラマ撮影
- 番外編 ドラマ「海に降る」の撮影現場に潜入してみた
- 第1回 JAMSTECがドラマになったって?!
- File8 巨大探査船「ちきゅう」を動かす3人の男
- 第4回 男たちは何故、ちきゅうに乗るのか
- 第3回 未到のマントルへ、三つの課題
- 第2回 「ちきゅう」、南海トラフで黒潮と闘う
- 第1回 「ちきゅう」は海底掘削工場だった!
- File7 深海生物研究者 藤原義弘
- 第3回 これまで見ていた深海は「ライオンのいないサバンナ」だった
- 第2回 深海生物はどうやって深海で暮らせるようになったのか
- 第1回 深海生物フォトグラファーの表の顔は
- File6 海の無人探査ロボット開発者 石橋正二郎
- 第3回 エンジニアは被告席に座らなければならない