File4 しんかい6500パイロットチーム

第1回 母船「よこすか」と潜水調査船「しんかい6500」

会議室(写真クリックで拡大)

 階段で、ワンフロア下る。
 操舵室の真下には、会議室がある。寄港をすると贈られるという記念品が飾られている。壁画もいい。紅白の梅だ。ここでの会議には「左様ですな」「御意」などという言葉が似合いそうであるな。
 このフロアには、船長や機関長、司令等管理職の個室もある。

女性用設備も充実


 階段で、さらにワンフロア下る。
 ここには、生活空間が広がっている。しんかい6500のパイロットや、研究員の部屋もこのフロアにある。

首席研究員の部屋(写真クリックで拡大)

 首席研究員の部屋を覗いてみる。
 2方向に窓のある角部屋は、4畳半から6畳くらいの広さ。設備は、机と椅子、ローテーブル、コーナー型のソファ、デスク、冷蔵庫、テレビ、ビデオデッキ、ロッカー、洗面台、空気清浄機、そしてベッド。

 この首席研究員の部屋、そして船長と機関長の部屋には、ベッドメイキングが入る。
「飾り毛布っていうのがあるんですよ」
 案内係を務めてくださっている方が言う。
 シーツなどはぴしっと整えるのだが、毛布に関しては違う。折り紙のような、ちょっとおしゃれなレストランのお皿の上に乗せられているナプキンのような姿で、部屋の主を出迎えるのだそうだ。
 これは、日本の船の伝統。そして、最近ではあまり見られなくなっているという。

 ちなみに、首席ではない研究者や、肩書きに長がつかない乗船員の居室は、ほとんど相部屋だ。
 男性2人の乗組員の部屋をちらりと覗いて頭に浮かんだ言葉は「学生寮」だ。

 このフロアには、水回りも整っている。トイレ、風呂、洗濯室。
 トイレは洋式。風呂の浴槽は、一般家庭のものよりもかなり深く、船が揺れても湯が溢れないようになっている。洗濯室には、洗濯機がずらり。
 この水回りは、男女別。よこすかの竣工は1990年だが、女性用の設備が整ったのは、10年ほど前。研究者を中心に、女性が乗船する機会が増えたからだ。