動物大接近!

第4回 野生動物の街頭スナップ

ジャッカルの食べ残しをあさるハゲワシ。 (c) Anup Shah
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 少し長いですが、アヌップの写真集から一部を引用します。

「この装置で撮影した写真──たとえば、川を渡り終え、ひづめを蹴立てて白目をむき、こわばった体から水滴をしたたらせながら川岸の斜面を駆け上がるヌーの群れの写真──を見れば、そのなかのひよわな1頭を襲う機会をうかがう雌ライオンのはりつめた集中もありありと想像できるだろう。ヌーの群れの近くで身をひそめているだろうこの1頭の雌ライオンは、全身を緊張させ、いつでも飛びかかれるよう身構えている。

 この写真集を開く読者はこのヌーの渡河を、その場で目の当りにしているような緊迫感を味わえるのではないかと思う。少なくともそれが、この川岸の目につかない場所にカメラを設置したわたしの狙いだった」

皮膚を守るため、泥浴びをするゾウ。 (c) Anup Shah
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 動物の世界の街頭に、私たち生身の人間が立つのは、まず無理なことです。けれども、とアヌップは言います。「(写真集に収めた)これらの写真で、それに近い体験ができるよう努めた。読者がこれらの写真を通じて、これまでとは異なるものの見方や感じ方、考え方ができることを願っている」



今回で「動物大接近!」の連載は終わります。
この連載の写真は、下の写真集に収録されています。

セレンゲティ大接近

隠しカメラで「動物目線」のサバンナを撮影。これ以上近づけないほどの距離だから、毛並みもよく見えて迫力満点。

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