第45回 西田式「白バック撮影法」

‘イバラ’ツノゼミの一種(カメムシ目:ツノゼミ科)
A treehopper, 'Vestistilus' sp.
翅を羽ばたかせているところ。正面上から撮影。
体長:10 mm 撮影地:セロ・デ・ラ・ムエルテ、コスタリカ(写真クリックで拡大)

 上の写真のように、白い背景の写真を時折目にする。
 被写体が際立つし、全体にやわらかい光が当たって美しい。

 ぼくも白い背景で撮りたりたくなったけど、フラッシュはひとつしか持っていないし、大掛かりなセットもない。そこで思いついたのが、白いどんぶりスタジオ。

 いつも食事で使っている白い洋風の器を使う。半ドーム形なので、上から焚いたフラッシュの光が均等に反射してくれて、どんぶりの中の昆虫は、柔らかい光で包まれるという計算だ。どんぶりを回転させるだけで、昆虫の位置や撮影角度を変えられるのも都合が良い。

 特に野外調査では重宝する。なんといっても食事の時にはお皿になるし、きれいに洗えばスタジオになる優れものなのである。

 次のページで、どんぶりスタジオで撮影した写真をどうぞお楽しみください。

白いどんぶり。ミニズッキーニとパルミートとトマトの‘和風’パスタ(左)、キリギリスの一種(右)
White bowls. A pasta dish (left), a katydid dish (right)

白い背景で柔らかく撮影することで影を極力減らしたり被写体を強調させたりできる。
どんぶりの大きさ:直径19 cm、深さ7 cm 撮影地:サン・イシドロ・デ・コロナド、コスタリカ(写真クリックで拡大)