第80回 初体験! 美味なるアジアの虫スナック

 現地の様子をもう少し聞きたくて、シャン文化情報誌『マイソンカー』の編集者・倉井さんに話を聞いた。失われつつあるというシャン語を勉強し、シャン州をはじめ、ラオスや中国、タイのシャン民族が住む地域を旅した経験を持つ。

 「シャンの人たちはとっても人がいいんです。シャン州では、道に迷って立ち往生していると、10人ぐらい集まってきてみんなで道を教えてくれたりしました。歩いていると、ちょっと家に寄っていきなさいと誘われ、お茶をご馳走してくれたりもするんですよ」

 現地で何かおやつらしきものを見かけなかったかを聞くと、数年前の体験であること、個人的に甘いものにはあまり興味がないので気が付かなかっただけかもと前置きしつつ、「あまりスナックやお菓子を売っているという印象はないですね」とのこと。

 興味深い話もあった。倉井さんがラオス北部を旅した際には、竹虫より大きなイモ虫を袋入りで売っていたのを見かけたらしい。直径1センチ、体長10センチほどもある大きな虫を生きたまま売っていたそうだ。竹虫だけでなく良質なタンパク源であるイモ虫は、当たり前の食材として、現地の日常の風景の中にあるのだろう。

「シャン・ナショナル・デー」の会場で見かけたデザート。これもシャン民族のものではなく、ミャンマーでポピュラーなデザートらしい。ココナッツミルクの中にタピオカとフルーツが入っている