「この前はとても面白い話をありがとう。アレを聞いてから、君たちにボクの地質学者としてのエッセンスを叩き込まないといけないと思うようになりました。今度JAMSTECに行きます。そしてボクのすべてを君達に注入します」

というメールだった。

ボクのすべてを注入します

なぜ3ヶ月も経った今頃、突然思い出したかのようなメールが来るんだ?という素朴な疑問は、後に丸山さんの人となりを知るようになって「それは突然思い出したから!」と素朴に理解できるようになった(笑)。

それはさておき、ボクはそのメールがとても嬉しかった。多分丸山さんにはボクらの伝えたかったモノがしっかり届いたんだと思った。分野横断とか分野融合というのは、知識や情報の共有や融合だけを意味するのではない。それぞれの研究者の情熱や想いをナマナマしく互いに重ね合わせることが重要なんだと思う。だから、丸山さんは「地質学者としてのエッセンスを叩き込む」という表現をしたんだと思う。

ボクは隣にいた妻に言った。「丸山さんがすべてをオレに注入するとか言ってるよ」。「ふーん、ケンちゃん、挿入されるんや。フフ」。ボクは思わず吹き出した。そしてゾゾゾとした。でも妻の言ってる事は相変わらずどこまで本気なのか冗談なのか分からないけれど、感覚が見事だなと思った。知識や情報の共有だけでなく、剥き出しの情熱や想いの重ね合わせが真の分野融合であるなら、それは研究者にとってある意味セッ○スのようなモノだからだ。

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