第7話(最終話) 新たな「愛と青春の旅立ち」へ

その4  ボク好みのナイスガイを探して

「君のねー、言ってる事は面白いんだけどねー、太古代初期のマントルの温度は高くて、地殻が今とは比べモンにならんくらい分厚かったわけ。そうするとねー、カンラン岩みたいな超マフィック岩は、ほとんどないと予想できるわけ。だから超マフィック岩の支える熱水ちゅうのを想定するのは難しいと思うわけ」

ボクは「予想以上の超大物が引っかかってくれたわー、もう!」と心の中でガッツポーズした。ここはクールに紳士的に行くぜー。

「おっしゃる通りだと思います。たしかにカンラン岩を想定するのは難しいとボクらも思っています。では、コマチアイトではどうですか?ボクなんかより丸山先生の方が遥かに詳しいと思いますけれど」

丸山さん「(・・・)、コマチアイトね・・・。たしかにコマチアイトならあり得るね」

時間の関係上、質疑応答はほぼこれだけだったけど、ボクは満足感でいっぱいだった。ボクらの研究の方向性は決して間違っていないと思った。むしろ、堂々と世界最先端だと自信を持ってもいいと確信することができたんだ。

ボクらはますます新しい研究にのめり込むようになった。

それから3ヶ月も経ったある日、スペインの国際学会に参加していたボクに一通のEメールが届いた。丸山茂徳さんからだった。