フォトギャラリー

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ナショナル ジオグラフィック日本版 2013年3月号

大草原の石油ブーム

  • 原油とともに出た天然ガスが、回収されずに燃やされる。大草原で最近よく見かける光景だ。採掘技術の進歩によってノースダコタ州の石油ブームに火がついた。
  • ブランコの向こうに見えるのは、原油をくみ出すポンプ。ノースダコタ州西部に暮らすジョーゲンソン夫妻の隣人の土地に設置されているが、油井は地下で水平に掘られ、夫妻の土地の地下に達している。付近では、さらに3本の油井が掘削される予定だ。
  • ノースダコタ州ワトフォードシティーで、放棄された農場の横に並ぶトレーラーハウス。人口が減り続けていた州に、追い風が吹いてきたことを物語る。2010年以来、油田地帯には、景気後退の影響を受けた人々など数万人が職を求めて流入した。
  • 「トラック野郎」を自称するスーザン・コネルが、18輪の大型トレーラーで運んできた塩水をタンクに移す。塩水はここから地下深くへと注入されていく。
  • マウントレイル郡にある自宅前で、洗濯物を干し終えたあと、雑草を抜くブレンダ・ジョーゲンソン。彼女の土地やその周辺で盛んに油井が掘削され、谷底には高圧ガス管も敷設される計画だ。30年以上続けてきた大草原の暮らしができなくなるのではないかと、ブレンダは恐れる。「静かな日常が失われつつあります」
  • 夜間に米ノースダコタ州北西部を撮影した衛星写真。数年前、このあたりは比較的暗い地域だったが、油田掘削装置の明かりやガスの炎、石油ブームで押し寄せてきた労働者の新しい住宅の照明などにより、今では明るく輝いている。
  • エッピング近郊の油井で、鋼管の交換作業が進む。腰に手を当てて作業を見つめるのは現場監督のアーリン・フィッシャーだ。ここノースダコタ州西部では、これまでにおよそ8000本の油井が掘削されたが、いずれその数は5万本に達する可能性もある。
  • 掘削用の鋼管を回収する作業員。1本9.8メートルの管を抜くたびに、原油や天然ガスが噴出する危険がある。重労働だが、年収は12万ドル(約1000万円)に達することもある。
  • タンクから原油混じりの廃液を吸い出すトラビス・コックス。原油は油井管の撤去作業中に噴き出したものだが、ガスの噴出に比べればまだ危険は小さい。ガスに火がつけば、死傷者が出かねないからだ。
  • 黒いシートで覆われた大きな穴は、油井の掘削で出た残土の置き場。雨水がたまっている。奥に見える丘は、先住民の聖地サンダー・ビュート。世界中の雨が生まれる場所だと言われている。水圧破砕法では大量の水が必要で、地下水の枯渇と汚染が懸念されている。
  • 石油ブームの熱狂からしばし離れ、7月4日の独立記念日のパレードを楽しむタイオガの住民たち。採掘した原油を国内各地に輸送するために、巨大な鉄道駅が近くに建設された。ノースダコタ州では、1951年にタイオガの近くで原油が発見され、最初の石油ブームが起きた。
  • ノースダコタ州西部では、小さな町で大都市並みの渋滞が発生し、農業地帯の砂利道でさえも、トレーラーが列になって疾走する。昔からの住民たちが商店や教会まで車で行くのも、ひと苦労だ。
  • ワトフォードシティーの南に設けられた仮設の宿舎に暮らす、油井作業員たち。南部のミシシッピ州から出稼ぎにきた。彼らが一家で定住してくれるのが市長の望みだが、作業員の多くは稼ぎを家族に送るだけで、移住するつもりはない。
  • ワトフォードシティにある油田作業員の宿泊所「マン・キャンプ」。狭くて殺風景な住居が並ぶ。だが、トラックの運転席やキャンピングカーで厳しい冬を過ごしたことを考えれば、住環境は良くなった。
  • マン・キャンプの共同キッチンで情報交換。全米各地からさまざまな経歴をもつ男たちが集まる様子は、学生寮のような雰囲気だ。
  • ミシシッピ州に残してきた妻と電話で話すカーティス・ヒブリー(左)。その横で、ルームメイトのダニー・レデットはテレビを見ている。3週間働けば3週間休みがもらえるが、離れて暮らす家族にはつらい日々だ。
  • ワトフォードシティにあるバーで、ビリヤードに興じるトラビス・ヒブリー(左)。油田地帯で働く多数の男たちに、安全で合法的な娯楽を提供することも、地元の大きな課題だ。
  • シーツをかけられた男性は、ワトフォードシティーのガソリンスタンド付近で倒れ、息を引き取った。ミネソタ州出身で、肺炎を患っていたという。同市では人口の急増とともに警察や救急車の出動回数が増え、公共サービスを圧迫している。
  • 主要都市ウィリストンの集合住宅から引っ越す、シングルマザーのベッキー・ジョンストンと10代の息子タイラー(左、銃はおもちゃ)。石油会社がこの建物を社宅として買い上げたため、出ていくしかない。油田地帯では家賃が最大で5倍に高騰し、低収入の人は追い出される。
  • 天然ガスを燃やす炎が、捨てられた車と農機具を照らす。油田地帯では状況が刻一刻と変わり、予想外の事態が起きている。「石油産業の巨大な力が動き出したら、もう止められません」と、ノースダコタ州在住の歴史家クレイ・ジェンキンソンは言う。その力は国のエネルギー政策や、気候変動への取り組みまでも変えようとしている。

フォトギャラリー一覧へ

翻訳講座

ナショジオクイズ

クズリというこの動物で正しいのは?

  • イタチ科
  • クマ科
  • スカンク科

答えを見る

ナショジオとつながる

会員向け記事をお読みいただけます。

ナショナル ジオグラフィック バックナンバー

ナショナルジオグラフィック日本版サイト

広告をスキップ