新たな採掘手法が開発され、石油ブームに沸く米国ノースダコタ州。大草原の町に、仕事を求める人々が押し寄せてきた。

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大草原の石油ブーム

新たな採掘手法が開発され、石油ブームに沸く米国ノースダコタ州。大草原の町に、仕事を求める人々が押し寄せてきた。

文=エドウィン・ドッブ 写真=ユージン・リチャーズ

 今やテキサス州に次いで全米第2位の原油産出地となったノースダコタ州。その大躍進の原動力となっているのが、水圧破砕法(フラッキング)と呼ばれる採掘手法だ。地下3000メートルほどの岩盤に分布する「バッケン層」という地層まで油井を掘り、特殊な流体を高圧で送り込んで地下の頁岩層(シェール層)に亀裂をつくり、原油を油井に呼び込む。

 2006年にノースダコタ州西部で水圧破砕法による大規模な採掘が始まると、石油開発業界だけでなく、輸送業やサービス業など、さまざまな業種で求人が増え始め、職を探す人々が州外から押し寄せるようになった。過疎に悩んでいた町の人口は急増し、景気も上向いてきたが、その一方で交通渋滞や家賃の高騰、治安の悪化といった問題も起きている。

 大草原で鳴り響く「石油狂想曲」。油田地帯で大型トレーラーを運転する39歳の女性や、地元で農業を営む夫婦の物語から、ブームの実態が浮かび上がる。

編集者から

 最近、新聞や雑誌でもときどき目にするようになった「水圧破砕法」という技術。本誌では50~51ページのグラフィックで、わかりやすく解説しています。あと、無数の油井が地下でどのように掘削されているかを“透視”した48~49ページの地図も必見。石油開発のスケールの大きさに驚きます。(編集T.F)

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