第5回 雪に慣れない都市部に潜む雪害のワナ

「東京とか横浜とかも結構、場所によっては坂がありますからね。そういうところを走るなら、防ぎようがないですね。どう考えても、チェーンを着けるかタイヤを換えるしかないですよ。どちらもできないなら、車を使うなっていうしか……」

 こっちのほうは、運転技術だけではどうにもならないようだ。チェーンを着けたりタイヤを換えるのは靴に比べると相当難儀である。公共交通機関でできるだけ済ませて、自家用車は乗らないのが一番か……。

 さらに、佐藤さんは、意外なことを述べた。いや、これまでのお話の文脈からは当然気にすべきことなのだが、雪国以外の問題とはあまり感じていなかったのだ。

「あともう一つ気にしてほしいのは落雪ですね。スカイツリーとか、高い建物もかなりあるわけです。気温は通常、地表が一番高くて上に行くと下がってきますよね。100メートルで0.6℃くらい。ですから、地表で雨やみぞれでも、上の方では雪というのはあるんですね。雨に変わる前の0℃近辺の雪です。そして、0℃近辺の雪っていうのは湿ってますからくっつきやすいし。雪が降り止んで気温が緩むと落ちてきやすいんです。スカイツリーでも去年、実際にありました。それが人に当たったらどうなるか。足元は当然気をつけていただくとしても、上もちょっと気をつけていただきたいですね」

落雪にも要注意。(写真クリックで拡大)