第7話(最終話) 新たな「愛と青春の旅立ち」へ

その3  「人類究極のテーマ」に挑むための作戦会議

謙太郎君「あー、いやいやいやー、ソレ面白いっすね。ソレ、太古の熱水だけじゃなく、原始海水まで造れるかもしれませんね。それにボクの研究によれば、二酸化炭素も重要なんですよね!あのマーブルバーの炭酸塩変質は、○♠◉♦▽※◒♧☆■(以下エンドレス独演会が続く)」

とこんな風に、作戦会議は大いに盛り上がったんだ。この作戦会議に集まったボク達には、分野の壁なんてほとんど存在しないも同然だった。もちろん互いの専門用語に対する不慣れ感みたいなモノはあったかもしれないけれど、そんなの「それってどういうこと?」って聞けばいいのだけの問題だ。

それぞれの分野からのいろんな知識や情報が、合わさって、紡ぎ合って、一つの大きなうねりのようなストーリーに編まれて行く喜び。問題点や矛盾点が出てくるたびに、それが次の議論のキッカケになったり、それを解決する別のストーリーが湧き上がったりする驚き。

そんな途轍もない興奮と快感に、ボク達は時を忘れたようだった。

この作戦会議を通じて研究提案書の骨子は固まった。会議の終わりに、ボクは「このUltraH3 Linkageって、ちょっと呼びにくいよね。ウルトラエッチスリーリンケージかな?」と聞いてみた。

熊谷さん「いやHが3つ並んでいるので、H3って上付きにすればいいんじゃない」。

ボク「おーそれ、いいアイデア。全然関係ない話やけど、そーいや、昔、小泉今日子のことキョン2って書いたよね。」

全員「あー、あった、あった」

ボク「じゃあ、なんてったってアイドル世代の誓いということで、ウルトラエッチキューブリンケージで行きましょう」

そんなわけで、ボクらの「ウルトラエッチキューブリンケージ仮説検証による地球生命誕生と初期進化の場とプロセスの真の解明を目指す革命的分野融合研究」の土台が出来上がった。