第2回 日本の半分が大雪になるわけ

センターの屋上にあるマイクロ波レーダーのアンテナと観測施設。
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 こういった降雪のメカニズムについては、このセンターの建物の一番上に設置されている、マイクロ波レーダーの観測で、かなり詳しく解明されつつある。

 ただし、降雨の研究よりは、困難が多い。担当者の中井専人(なかい せんと)総括主任研究員に後で引き合わせてもらったところ「雨粒に比べて、雪って形が複雑なのでレーダーの研究も難しいんです」とまず言われた。

実際のレーダー画像。研究用のため、観測の自由度が高い。
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「雨の場合は、形が大きさによって決まってるんですね。小さければまるくなりますし、大きくなってくれば潰れてやや扁平になる。それに対して、雪片は、もとの雪の結晶もいろんな形がありますし、絡まり方も違う。それから霰(あられ)もある。気温がプラスのところを通ると、今度は濡れ雪で、氷と水の両方を含んだものになる。レーダーで同じ強さの反射が返ってきても、実際の降水(雪)量は、理論的には4倍の差、実際の観測でも2倍も差があることもあります。降水量の見積りで2倍違ったらえらいことなので、レーダー観測しながら一方で実際の降雪量はこれだけと測って、研究しているわけです」

 その上で、センターがある新潟県の降雪と雲のパターンを研究したところ、だいたい6種類があることまではつきとめたという。

中井専人総括主任研究員からレーダー観測室で説明を受ける。
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