第2回 日本の半分が大雪になるわけ

「冬型の気圧配置がややゆるくなって、北西の季節風が弱まった状態ですね。一方で陸地と海との間に温度差がありますから、陸から海に向かった陸風が吹く。それが海からの季節風とぶつかると、やっぱり対流が起きやすくなるわけですね。それによって雲が発達するのが里雪型の1つのパターンです」

 なるほど、大陸からの季節風がほどよく弱まると、もともとそれほど強くない陸風と拮抗して上昇気流が生じ、沿岸部に雲ができやすくなるという理屈。なんか分かった気がする。

「里雪が降りやすい状況で、もうひとつよくあるのは、本当に冬型が強いときに、朝鮮半島の付け根あたりから白い雲の太い帯が伸びてくることがあるんです。北朝鮮と中国の境に白頭(ペクト)山という山があるんですけど、そこで北側と南側に分かれた気流が、日本海上で収束して、それに伴って強い対流が起きて雲ができる。それが日本列島に伸びてきて、ぶつかったところで非常に強い雪が降ると。2年前ぐらいの鳥取・島根の辺の豪雪とか、あるいは昨冬、福井でもありました。気象衛星の写真でもはっきりと分かるんです」

典型例のひまわり画像(平成22年末の鳥取豪雪時)(画像提供:高知大学・気象庁)
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