File3 JAMSTECの稼ぎ頭 阪口秀

第1回 10年連続売上げナンバーワンのソフトウエア

今回ご紹介するのは、海の研究所JAMSTECで10年連続売上げナンバーワンの男、阪口秀さん。稼げる秘密は、インクから線路、マグマ、地震までとても幅広く応用できる、あるソフトにありました。秘蔵シミュレーション動画も紹介、阪口さんのきわだつ個性にも注目です!(写真:田中良知)

JAMSTECの横浜研究所。JR新杉田駅から徒歩13分(写真クリックで拡大)

 JAMSTECの横浜研究所は、住宅街と工業地帯のちょうど境目にあり、見た目がちょっとおしゃれである。
 撮影場所として貸してほしいという要望もときおりあるそうで、俳優さんが来ることも。

 この日、取材陣の前に現われたのも、俳優のような面差しと雰囲気を持つ男性だった。

阪口秀さん(写真クリックで拡大)

 阪口秀(さかぐち ひで)さん。JAMSTECのアプリケーションラボ 深海応用理工学プログラムのプログラムディレクターだ。

 カメラマンT中の名刺を見て「おもて面には名前しか書いてないなんて、かっこいいですね。憧れます。ヤクザか代議士の名刺みたいでもあるけど」と言っている。
 ライターK瀬の脳裏には「ちょいワル」という懐かしい言葉が浮かんだ。

 阪口さんは、JAMSTECでの記録を持っている。

「10年連続売上げナンバーワン。自己満足度100%です」

 開発したシミュレーションソフトを企業や大学に売っていて、JAMSTECの稼ぎ頭なのだ。

 どんなシミュレーションをするソフトなんですか?

「粒々状の物質をたくさん発生させて、それを積んだり流したりします」

 粒々状の物質とは、たとえば、砂。砂時計が時を刻むとき、土砂崩れが発生するとき、砂の一粒一粒はどのように、また全体としてはどのように動くのか。
 そういったものをコンピューター上で実験するソフトを、阪口さんは開発した。