第78回 今しか食べられない! 北欧の季節菓子

 春にはまだ少し遠いこの2月に「旬」を迎えるお菓子があると耳にした。2月なので旧正月を祝うアジアのお菓子かと思いきや、ヨーロッパのお菓子だという。

 さて、このお菓子はどこの国のものでしょう?
 答えはスウェーデン(スウェーデン王国)。「セムラ」という、インド料理によく使われる香辛料カルダモンを入れたパンにアーモンドペーストとホイップクリームをはさんだお菓子だ。

 かつてスウェーデンでは、キリストの復活を祝う復活祭(春分の後の最初の満月に次ぐ日曜日)前の40日間、断食や節食を行っていた。この断食の直前に人々はご馳走をお腹に詰め込んだのだが、セムラはそうしたご馳走の一つだった。今では、断食の習慣はなくなったものの、セムラを食べるという風習は残ったというわけ。

 

 このお菓子はパン屋、カフェ、スーパーなどで売られ、気の早い店はクリスマス明けから店頭に並べる。それから復活祭直前までがセムラの季節だ。