Procession of Atta cephalotes leafcutter ants
体長:7 mm 撮影地:サラピキ、コスタリカ(写真クリックで拡大)
熱帯アメリカを代表する昆虫のひとつ、ハキリアリは農業を営むアリだ。木々や草花から新鮮な葉や花を切り取って巣に持ち帰り、巣の中で細かくして、それに菌を植え付けて小さなキノコを栽培、収穫して食べる。
このアリが誕生してもう5000万年にもなるそうだから、人間の農業(1万年)に比べてずいぶん長い歴史がある。
ハキリアリの集団(コロニー)には女王、それに大型、中型、小型の働きアリたちがいて、大型は巣や行列を守る「兵隊アリ」、小型はキノコの世話などをする「世話アリ」。そして一連の農作業のうち葉っぱ切りと運搬を担当するのが、中型の「葉切りアリ」だ。
写真を見てもらえばわかるように、体が「葉切り」に適した形になっていて、葉っぱや花だけでなく、果実や細い茎、たま~に落ち葉だって切り取って運んでくる。
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Procession of Atta cephalotes leafcutter ants
体長:7 mm 撮影地:カウイータ国立公園、コスタリカ(写真クリックで拡大)