第12回 肥満という名の快楽

 アメリカで肥満の目立つ人にはかなりヒスパニック系の女性がいるのはたしかだ(それに黒人の肥満が数値をあげている:Statistical Abstract of the United States 2011)。でもこのデータでぼくがよく行くチリが肥満国上位であり、とくに女性が多い、というのは実際の感覚とはちょっと違っているが、これは全土的な平均なのだろうから当然データが正しいのだろう。

 この先進国のデータは36カ国だが、日本はその最下位である。1ランク上が韓国。

 国際比較のデータ、ランキングで日本が上位に位置する項目は近年たいへん少なくなったが、このデータだけは「最下位日本」というのは大変よろこばしいことだろう。  

肥満産業の拡大

 なぜ世界中の人が太るのだろうか。という単純な疑問がある。先進国はなんでも自由に手に入るから「食べすぎるからだろう」ということは簡単に想像できるが、後述する事例では途上国の人々も肥満が問題になってきている国がけっこうあり、豊かな経済だけが原因とは言えないようだ。

『ナショナル ジオグラフィック』2004年8月号の「肥満」特集に、アメリカ人はみんな食べすぎである――という指摘のなかで、その量も多いが食べすぎている「内容」の問題も指摘している。

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