第4回 新生リビア再建はこれからが正念場

 ええ、彼には最後まで、チャンスはあったと思います。やはり、最初の反政府デモで死者を出したのが、大きな痛手となったのでしょう。

――カダフィ後で、スレイマンさんが一番感じるリビアの変化は何ですか。

 国民が、自国について考えるようになったことでしょうか。

 カダフィ政権下では、それはありませんでした。だいたい国家予算がいくらあるのかも、国民は知らなかったんですよ。

 リビア人は、多くがリビアという国が好きだとしても、自分で汗を流して国のために何かをしようということはなかったんです。でも、カダフィ後に、その意識が芽生えてきました。

 卑近な例でいうと、街のゴミ処理です。カダフィ政権下では、ゴミ収集もゴミ処理も国営会社がやっていました。カダフィが倒れて国営会社がなくなったため、トリポリではゴミの収集・処理が大問題になりました。

 それが、街の人々がゴミを集めて処理しようということを自発的にやるようになったのです。このボランティアに、車代やガソリン代としてお金を寄付する人もいます。