第4回 新生リビア再建はこれからが正念場

――スレイマンさんは、カダフィの42年間におよぶ政権をどうとらえていますか。

 僕は、カダフィ政権が10対0でダメだったとは思っていないんです。総合的に見たら、8割がたはバツですけどね。

 評価するのは、格差を生まなかったことです。2000年代になって、格差が出始めましたが、概ね格差のない社会が続き、それはそれで国民の生活は安定していました。

 逆にカダフィの大きな失敗は、国と国民を大切にしなかったことです。オイルマネーが潤沢にあるのに、カダフィはそれをリビアには使わず、アフリカの連合諸国にばら撒いていました。だから、カダフィが殺されたときに、一番反発したのはアフリカの国々です。 僕は、彼が独裁者でも、リビアとその国民をもっと大事にしていたら、評価は大きく変わっていただろうと思います。

――国際社会に歩み寄りを見せた矢先なのに、カダフィは大失敗をしたと。

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2013年2月号特集「歴史を取り戻すリビア」
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