第3回 「ジハード」は「聖戦」じゃない

 9.11のあと、アメリカが対テロ戦争を打ち出したとき、本当にひどいと思いました。「テロリストって誰だよ」と。アメリカから見ればアフガンはテロリストかもしれない。しかし、アフガンからすればアメリカこそがテロリストです。

 僕は、通訳やツアーガイドの仕事もしているのですが、こういう誤解は、折に触れて正していきたいという気持ちが強くあります。

 少なくとも、リビアで生活してアラブ世界を知っている僕の言うことを、きちんと受け止めてほしい。メディアが流すステロタイプの情報に惑わされないようにしてほしい。

――では、カダフィ後のリビアについてうかがいたいのですが、最近ではいつリビアに行かれましたか。

 昨年7月に行きました。

――トリポリ解放の直後とは、また変化がありましたか。

 ありますね。良くも悪くも。

――では、それを最後にうかがいましょう。

いまは日本の大学に留学中だ。(写真クリックで拡大)

つづく

アーデル・スレイマン

1987年、東京生まれ。リビア人の父親と日本人の母親をもち、国籍はリビア。6歳から19歳までリビアで暮らし、2006年にふたたび来日する。日本では通信社などの仕事を経て、現在は慶應義塾大学に在学中。


高橋盛男(たかはし もりお)

1957年、新潟県生まれ。フリーランスライター。自動車専門誌の編集を手がけたのちフリーライターに。JR東日本新幹線車内誌「トランヴェール」、プレジデント社「プレジデント」「プレジデントファミリー」などに執筆。