第3回 「ジハード」は「聖戦」じゃない

――反政府活動を摘発する、秘密警察のような組織があったとも聞きましたが。

 本当に秘密警察があるんだと知ったのも、高校時代です。今は「殉教者広場」と呼ばれているかつての「緑の広場」。そこはトリポリで一番大きい広場で、カダフィの自画像がたくさん置いてありました。

 僕は仲間と何気なく広場を眺めていたのですが、バケツを持った老人が1人出てきて、カダフィの自画像に赤ペンキで「×」をつけはじめたんです。ものの数秒で、どこかから車が飛んできて、彼を押し込んで消えてしまいました。

――それも恐ろしい話ですね。政府への批判はすべてだめだったのですか。

 政府の政策は、猫の目のようにコロコロ変わるのですが、そういうときに「(カダフィは)朝食が気に入らなかったのかね」と言い合ったりはしていましたよ(笑)。

――でも、どこまでがセーフで、どこからがアウトかがわからないわけですよね。

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2013年2月号特集「歴史を取り戻すリビア」
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