いとこたちは「おいしい、おいしい」と食べていましたが、僕にはスポンジに砂糖を混ぜた、ただ甘いだけのケーキでした。食事も香辛料をたっぷり使うので辛かったですね。だんだん慣れましたけれど。

――日本では、独裁政権下の生活がどのようなものか想像できないのですが、それを意識することはありましたか。

 成長するにつれて、だんだんわかってくるという感じでしょうか。

 リビアは1985年から経済制裁に遭い、僕がいたころはその最中だったので、タバコのマルボロは国産タバコの5~6倍、コカコーラも国産飲料の3~4倍の値段でした。

 11歳上の兄が大学生だったころ「中身は違ってもマルボロの箱とコーラの缶を持っていると、女の子にもてる」と言っていました(笑)。

(写真クリックで拡大)

この連載の前回の
記事を見る

この連載の次の
記事を見る