特別編 渡辺佑基「ペンギンカメラでついに大発見!」

 調査は2010年12月から2011年2月にかけ、南極の昭和基地の近くにある袋浦と呼ばれるアデリーペンギンの営巣地で実施した。小型ビデオカメラと行動記録計を束ねてペンギンの背中にとりつけ、さらに同じ行動記録計を単体でペンギンの頭にもとりつけた。背中あるいは頭の羽毛をピンセットで持ち上げ、防水テープを粘着面を上にして差し込み、機器を据え付けてテープで巻きつける。この簡便な方法で水中でも外れないくらいしっかりと固定されるし、回収時にはテープをはがしてしまえば後には何も残らない。

 ビデオカメラとともにとりつけた行動記録計は、潜水深度とともに加速度、つまり揺れたり傾いたりといった動きの具合を記録する。ペンギンの頭で測った加速度から体で測った加速度を差し引けば、体に対する相対的な頭の動きがわかるので、エサ取りのシグナルとして使えるだろうというのがアイデアだった。14羽のペンギンからデータを集めることができた。

測定機器を取り付けたところ。回収時にテープをはがしてしまえば後には何も残らない。(撮影:渡辺佑基)(写真クリックで拡大/協力:ニコンイメージングジャパン)