第3回 メタンハイドレート開発技術は日本の「資源」である

技術革新が切り開いた非在来型天然ガス資源

 シェールガスの登場を“革命”とまで言わせるほど世界の天然ガス市場に影響を及ぼしている非在来型天然ガス資源だが、非在来型といわれるようにそもそもこれまで表にでてこなかった天然ガス資源がなぜ表舞台に出回るようになったのか。それはひとえに技術の革新があったからこそといえる。

 シェールガスの開発により世界最大の天然ガス生産国となったアメリカの非在来型天然ガス資源の開発の歴史は1970年代まで遡る。当時、非在来型天然ガスの存在は広く知られていたが、その生産にはコストがかかり新たな開発技術を確立することが必要なことからその開発は見送られてきた。そうした中、アメリカは1970年代にその存在形態など“タイトガス貯留層”の定義づけを行うとともに、1980年代にタイトサンドガスの開発に取り組み、1990年代はCBM(コールベッドメタン:炭層メタン)、2000年代にはシェールガスとその開発を進めてきた。

 そうした開発を継続してきたことで必要な技術が次々と生み出された。従来地下の天然ガス貯留層までは垂直または斜めに掘削する方法が取られてきたが、貯留層に沿って水平に掘削することでより効率的なガス採取を可能にする「水平坑井」技術。貯留層に水圧により人工的な割れ目(フラクチャー)を作ることで地層に拡散しているガスの流れる道を作る「水圧破砕」技術。そして、フラクチャーを形成する際に発生する地震波を分析することで天然ガスの回収率を向上させる「マイクロサイスミック」技術などだ。

 こうした技術が革新されたことで従来不可能とされてきた陸上の非在来型天然ガス資源の生産が可能となってきている。