長らくお待たせしましたが、いよいよ最終第7話のスタートです。物語は、例によってエネルギッシュな30代の高井さんが研究チームを率いて「深海に生命の起源」をグイグイ探究するのですが、その序文となる今回は、最近の話。ちょっとセンチな高井さんが出身の京都大学やワシントン大学を訪れます。
前回、「さあ最終話へ!」とか威勢のいいことを言ったわりには、ズイブンとさぼってしまいました。
ワタクシ、このままひっそりと何事もなかったように消えてしまっても多分誰も気付かないだろうし、「それもアリかもしれない。とても楽かもしれない。うん、そうしよう」と切実に思い始めた頃に、「何ほざいとんじゃ、ワレ、しばくぞ」という大阪天王寺界隈の名残が残る怖い脅しのツイッターやらメール(編者注:そんなこと言ってません!)なぞをたくさん頂戴しましたので、晴れて連載再開の運びとなりました。
思えばこの連載に着手したのは、もう1年と10ヶ月も前のことでした。実際この連載の第1話を書き終えたのはあの東北沖地震が起こる直前でした。もう随分と前の事のように思える一方、またついこないだのことだったようにも感じます。
いずれにせよ、こんな駄文連載がよくここまで続いたなあと、少女漫画に出て来る典型的シーン「ちょい不良の兄ちゃんに傘で守られる雨に濡れた子犬」のように感慨のスモールウェーブにプルプルと打ち震えているワタクシです。これもひとえに、多くの若い読者の皆様(とかいって実はワタクシの同世代しか読んでいないような気がするのは気のせい?)のクリックのおかげです。