第7話(最終話) 新たな「愛と青春の旅立ち」へ

その1  ワタクシのセンチメンタル・ジャーニー

海洋学部の建物に入っても中は当時のままでした。久しぶりに会ったジョンのオフィスも同じ場所でした。そしてジョンと一旦話し始めれば、24歳だった「心もお目々もキュートなワタクシ」(あくまで当社比)に戻ったかのようでした。

「最近は、あまり深海熱水の研究は進展していないけど、どっぷりアストロバイオロジーに浸かっているよ。大学のプログラムも大きくなっているし、夏には世界各国を回ってアストロバイオロジーの夏期講義をやっているんだよ。アストロバイオロジーをもっとポピュラーにしたいと思っているんだ」とジョンが楽しそうに話すのを聞いて、ワタクシは「ああ、この師にしてこの弟子ありだな」と思わずにいられませんでした。

その繋がりについては、本編に譲るとして、ランチを挟んだ3時間強はホントーにあっという間に過ぎてしまいました。自分が指導している博士課程学生には、お決まりの「ケンがここに留学していた時には24時間研究していたんだ。朝来ると会議室や顕微鏡室の床で寝ていたんだよ。それぐらい研究に没頭すればどこに行っても大丈夫だ」のセリフを披露。ワタクシ、ソレ聞き飽きたし。

別れ際、ジョンが「ケン、オマエがここで過ごした1年がオマエの研究や人生にとってすごくイイ経験になったのなら、オレにとってそれがどれほど嬉しいことか」と握手しながら言ってくれました。このセリフを英語で再現しようと思ったけれど、ちょっとジーンと来てしまってもう正確に思い出せなくなってしまいました。