第6回 米国宇宙ベンチャー最新レポート モハベ宇宙港編
空港内にある唯一の飲食店であるボイジャー・レストランにて待ち合わせて、作業を行っているハンガー(格納庫)……というかガレージを見せてもらった。
元ボーイング社工場だったスペースX社を1000分の1くらいにスケールダウンした感覚(あくまで感覚であって、実際の床面積は教えてもらっていない)の、アットホームなガレージで、一番奥の黒い衝立の向こうに、リンクスの開発セクションがあった。
機体のエンジン部分は、テストスタンドでの燃焼試験を繰り返しており、かなり完成度が上がっているようだ。燃料タンクと液体酸素タンクはごろんと横に転がっていた。おそらくこのまま使われるのだろう。機体のかなりの部分を燃料と酸化剤で占めるのは、ロケット推進で飛ぶものの宿命だ。機首とコックピットの部分は、モックアップ(模型)が置いてあった。
衝立で隠しているだけあって、秘密の開発続行中であり、モックアップ以外は写真撮影禁止。広報用の写真や燃焼試験の動画などをどうぞ。